猫がごはんを食べない原因はなに?考えられる原因と解決方法について!
「猫がごはんを嫌がるようになった…」「おやつは食べるのに、いつものごはんは食べてくれない…」
さてこれは一大事かも!?
こういった状況が続くと、猫ちゃんの健康状態が良くないのではないか?と心配になる飼い主さんも多いかと思いますが、実は猫ちゃんがごはんを食べない理由・原因は「生活環境」が大きく関係している場合も。
わたしたち人間も、生活環境が変わったりストレスで食欲不振になったり、食事を摂っていないにも関わらず何故かお腹が空かないといった経験があるはず。
猫ちゃんも人間と同じように、環境の変化が原因で食欲不振に陥ってしまうことがあります。また、飽きっぽい性格や好みによる偏食も理由の一つです。
そこで、この記事では、猫を飼っている飼い主さんに向けて「猫がごはんを食べない理由」とその解決策について詳しく解説したいと思います。
猫ちゃんの食欲が戻る方法について、一緒に探っていきましょう!
猫ちゃんがごはんを食べない理由は?
猫ちゃんがごはんを食べない理由は、大きく分けて3つです。
- 運動不足
- 環境変化によるストレス
- 偏食
では、それぞれの原因について、さらに詳しく解説していきます。
運動不足?
猫ちゃんも人間と一緒でエネルギーが不足すると、脳が「食事をとってエネルギーを補給しなさい!」と命令を出します。
しかし運動量が少ないと、そのぶん活動量も減るためエネルギーを補給する必要もなくなり空腹を感じにくくなってしまうのです。
となると、食欲を増進させるためにも、やはり適度な運動が必要。
室内飼いの猫ちゃんはどうしても活動範囲が家の中だけになってしまうので、キャットタワーを設置して上下運動できる場所をつくったり、猫じゃらしやパワーポインタなどを使って猫ちゃんがハッスルできる機会を増やすなど、運動できる環境を整えてあげましょう。
環境変化によるストレス
猫ちゃんはとっても繊細な生き物です。些細な環境の変化でもストレスを感じてしまい食欲低下へ繋がってしまうことがあります。
特に、室内に家具家電が増えて環境が変わったり、家族の生活スタイル(寝る時間や起きる時間など)が変わるだけでも、猫ちゃんにとっては大きなストレスとなってしまうのです。
普段から、猫ちゃんがどのようなことでストレスを感じているのかを観察し、原因を明確にして精神的な負担をなるべく減らせられるように環境整えてあげてください。
気温の変化にも敏感
猫ちゃんは気温の変化にも敏感です。暑い季節には人間と同様に猫ちゃんの食欲も減退します。
天気予報で朝晩の温度差が激しくなると分かった時にはエアコンなどで一定の室温を保てるように配慮しください。
ごはん用の食器が合っていない?
食事に関わる環境の変化も、猫ちゃんにとってストレスの原因になります。
例えば、体が成長したにも関わらず、ごはん用の食器が小さいままだったり、食器の高さが猫ちゃんの体の高さに合っていないなど、人間の視点ではなかなか気づきにくいことが実は猫ちゃんのストレスの原因だったりします。
食器も猫ちゃんの体型に合わせて食べやすい大きさや高さのものを選んであげましょう!
安心して休める場所が必要
食器以外にも気を配るポイントがあります。
例えば、猫ちゃんは狭い場所に隠れるのが大好きですが、その理由は誰にも邪魔をされずに安心して過ごすことができるからです。
あなたの家には、猫ちゃんが隠れられるようなスペースはありますか?ソファや棚などの位置を少しズラして、猫ちゃんが入る隙間を作ってあげたり、猫ちゃんが隠れられるようなボックス(ダンボールでも可)を設置するだけでも、ストレスが和らぎ食欲が戻るかもしれません。
また、トンネル形状のおもちゃも猫ちゃんが大好きなのでおすすめです。
どんなに些細なことでも、積み重なることで猫ちゃんの食欲を左右してしまう場合があるため、できる限りストレスが少ない環境づくりに努めましょう!
偏食?
人間と同様に、猫ちゃんにも「食べ物の好み」があります
強い味や香りが苦手な猫ちゃんや、濃い味付けが苦手な猫ちゃんなどなど、好みは一匹一匹異なります。
特定の主原料を嫌う場合もあるかもしれません。飼っている猫ちゃんがどういった食事を好むのか?を少しずつ観察し、猫ちゃんにとって適したものを選ぶようにしましょう。
また、キャットフードの大きさや食べにくさが、猫ちゃんの食欲不振の原因になることも。
特に、一度口に入れたキャットフードを吐き出してしまう場合は、粒が大きくて噛みにくいサインだったりしますので少し砕いてあげたり、ふやかしたり、もう少し小さめのフードに変えるなど配慮しましょう。
また、人工的な香料や調味料が多く含まれているキャットフードを与えると、その味に慣れてしまい通常のキャットフードを拒むことがあります。
猫ちゃんの健康のためにも、自然な原料から作られた身体にやさしいフードを提供したいですね。
人間のごはんを与えるのはダメ
なお、一部の家庭では人間の食べ物の残りを猫ちゃんに与えることがありますが、人間用の味付けは動物にとっては濃く、内臓などに負担をかける可能性があります。
中には、玉ねぎやネギ・ニラ・にんにく系など猫ちゃんが絶対に食べてはいけない食材もあるので、絶対にやめましょう。
猫ちゃんには、それぞれの年齢や特性に合った専用のキャットフードを与えてください。キャットフードの選び方については、記事の後半でも詳しく解説しますが、心配な場合はかかりつけの獣医さん相談することもおすすめです。
もしかしたら病気の可能性も?
ここまでにお伝えしてきた食欲低下の原因にはすべて解決方法がありましたが、場合によっては体調不良による食欲低下も考えられます。
以下が、病気のサインの可能性があります。
- 食欲がなく、寝てばかりいる
- 水を飲まなくなった。嘔吐や下痢がみられる
- 呼吸が荒い。なんだか苦しそうにしている
このような症状が見らる場合は、猫ちゃんが体調を崩している可能性が高いため、すぐにかかりつけの動物病院へ連れていき、獣医さんに相談しましょう。
でも、そのうちまた食べるようになるでしょ〜。これくらいで病院に連れて行かなくても…
などと、自己判断せず、獣医さんの指示に従うことも大切です。
元気だけどごはんを食べない場合は口内炎が原因かも!
実はうちの愛猫くるみちゃんも、以前食欲がなくなってしまうというありました。でも、おもちゃで遊び回ったり、元気はあるので原因が分からず、とりあえずフードを変えてみたり色々試してみたのですが、それでも食べない。
最終的には声が枯れた後、声が完全に出なくなってしまい急いで動物病院に連れて行ったところ軽めの口内炎と診断されました。
口の中が痛いから、ごはんを食べてくても食べられなかったのです。今では、口腔ケアを毎日欠かさず行うことで、再発することもなく毎日しっかりごはんが食べられていますが、もし声枯れや声が出なくて、食欲もないなんて症状が見られた場合は、口内炎を疑ってください。
口内炎については、過去記事にもまとめています。
猫ちゃんの食欲不振を解決する方法3選!
記事の前半では、猫ちゃんが食欲不振に陥ってしまう原因を解説してきましたが、ここからはおさらいも兼ねて具体的に「猫ちゃんの食欲不振を解決する方法」についてお伝えしていきます。
適度な運動で健康的にお腹が空くように
猫ちゃんは適度に運動をすることで、自然とお腹が空いてきます。
お部屋の中で過ごす時間が多い室内飼いの場合は、猫ちゃんが楽しみながら運動できる環境を整えてあげることが大切。
特に、上下の運動は平坦な場所を走り回るよりも運動量をUPさせることができるため、キャットタワーの設置が非常に効果的です。
また、猫じゃらしで遊んであげたり、ぬいぐるみのおもちゃでケリケリ運動を促すなど、体を動かせる環境をしっかり整えてあげましょう。
ごはんが食べやすい環境づくり
猫ちゃんの食欲回復のためには「食べやすい環境作り」もとても重要です。以下のポイントを抑えて、猫ちゃんがごはんを食べやすい環境を整えてあげましょう。
- ヒゲがあたりにくいフードボウルを使用
- 体に負担がかからない姿勢で食べられるフードボウルを使用
- ニオイがつきにくい陶器・磁器製がおすすめ
- 静かな場所で食べられるように配慮
猫ちゃんは ヒゲが周囲のものにあたるとストレスを感じてしまうため、フードボウルの形状にも注意が必要。また、古いごはんの臭いがフードボウルに残ってしまうと猫ちゃんが嫌がってしまうため、臭いがつきにくい陶器や磁器製のものがおすすめです。
また、吐き戻しを抑えるためにも、こういった斜め形状のフードボウルを使ってあげると体に負担をかけることなく猫ちゃんも食べやすそうなので、おすすめです。
また、猫ちゃんは騒がしい場所では食事に集中できず途中で食べるのを止めてしまうこともあるため、なるべく静かな場所にごはんを用意するよう心掛けましょう。
夢中でごはんを食べている姿を見ると、つい話しかけてくなってしまいますがグッとこらえてください。
ごはんの種類を変えてみる
猫ちゃんも、人間と同じでごはんの好みが一匹一匹異なります。
特定の主原料を嫌う場合や、味や香りに好き嫌いがあるかもしれません。猫ちゃんが好むごはんを見極め、様子を見ながら少しずつ種類を変えてみてください。猫ちゃんがストレスなく食事ができるように心がけましょう。
ちなみに、我が家には現在4匹の猫ちゃんが暮らしていますが、みんな食事の好みが見事にバラバラです。
我が家の4にゃんズの好み
くるみは、焼きがつおディナーにフリーズドライのムネ肉をほぐしてかけて食べるのが大好き!
これに、
これをトッピング。この組み合わせが最高にウマいようで、どちらか片方でもストックを切らしてしまおうものなら大変。1日中ゼロ距離で睨んできたり、家の中を追い回されます。
ひまりは、モンプチの毛玉ケアフードのみ。ウェットフードは嫌い。
一番初めは別のカリカリフードを食べていたのですが、毛玉を吐いてしまうことが度々あったため、こちらの毛玉ケアフードに切り替えたところ、かなり気に入ったようでこれしか食べません。ウェットフードも、フリーズドライ系もまったく興味なし。
るきは、モンプチ毛玉ケアフードに、チキントッピングが大好きだし、ウェットフードも大好き。好き嫌い特になし。
りおはロイヤルカナンの消化器サポートとモンプチ毛玉ケアフード!
4匹目にお迎えした、りおちゃんの場合はもともと消化器機能に不安があり、ペットショップで保証対象外・里親募集されていた子であり獣医さんからも消化器サポートの使用を勧められていたので、今も継続しています。
でも、ひまりとるきが食べているモンプチのカリカリも大好きなので、併用中です。
成長や年齢を重ねるごとに食の好みも変化する
猫ちゃんも人間と同じで、子どもから大人になる過程で、食の好みが変わることがあります。
いつものフードの食いつきが悪くなった場合は、前述したようにトッピングを加えてみたり、少し温めてみて提供するなど、反応を見ながら色々試してみてください。
ただし、まったく新しいフードへ変える時は注意が必要です。猫ちゃんはもともと食べ慣れていないものを強く警戒し、それがストレスとなって食欲不振に繋がってしまうおそれもあるため、新しいものを試す時は慎重に。
まとめ
今回は、猫ちゃんの食欲がない原因とその解決方法についてお伝えしました。
猫ちゃんが健康的にごはんを食べるためには、適度に運動をして自然とお腹が空くような環境を整えてあげたり、食べやすい食器の選定や、静かにごはんを食べられるような環境づくりが大切です。
猫ちゃん一匹一匹、好きなフードも違いますので、日頃からごはんを食べている様子をしっかり観察して美味しく食べられるようにサポートしていきましょう!